黒ユリのタンゴ
私も一目見るなり、ものすごーくツッコミたかった。


全然百人一首と関係のない絵が、そこにはあったから。



確かに二枚のポスターには、「百人一首大会」と大きく書かれている、が。


一枚は、眼鏡をかけたおじさんの絵。

もう一枚の絵は、夕焼けに染まる学校の校舎。



・・・あきらかにおかしいだろ!!


なぜこうなったのか、なんとなく推測できる。


みんなのシラーっとした目に囲まれながらも、筧先輩は笑っていた。

ボスも呆れて何も言えないようだ。




確かにこの人、ものすごく大物なのかもしれない。
< 57 / 205 >

この作品をシェア

pagetop