きみが見た光
俺は明日から、4日間の自宅謹慎だ。土日を挟み、登校できるのは来週の月曜からか。

その時、俺の携帯が鳴り出した。

かばんから取り出してみると、かけてきたのは

(彩夏…)

俺はすぐに電話に出た。

「もしもし?!」

『真白…』

勢いよく出た俺にたいして、彩夏のテンションはここ最近見ないくらい低い。

「…お前、何なんだよ。なんで野崎となんか…」

『真白こそ、近藤先生とは何もないんじゃなかったの?』

彩夏は、涙混じりの声を隠すように強い口調で言い放った。

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