きみが見た光
2.音楽室にて
翌日
今日はなぜか目覚ましに反応できず、思いっ切り寝坊してしまった。
1限が始まるチャイムで校門を滑り込み、俺は下駄箱で上履きに履き替えていた。
さすがに下駄箱には誰もいない。
ひんやりする廊下をゴムの擦れる音を立てながら歩いていると、向こうの方から人影が見えた。
目の悪い俺には、誰なのかまでは解らない。ただ解るのは、制服を着てないところを見ると、生徒ではないということだけだった。
特に興味もなく、無表情のまま歩き続ける。
やがてその人影が目と鼻の先まで近付いてきた時、やっと誰か解った。
今日はなぜか目覚ましに反応できず、思いっ切り寝坊してしまった。
1限が始まるチャイムで校門を滑り込み、俺は下駄箱で上履きに履き替えていた。
さすがに下駄箱には誰もいない。
ひんやりする廊下をゴムの擦れる音を立てながら歩いていると、向こうの方から人影が見えた。
目の悪い俺には、誰なのかまでは解らない。ただ解るのは、制服を着てないところを見ると、生徒ではないということだけだった。
特に興味もなく、無表情のまま歩き続ける。
やがてその人影が目と鼻の先まで近付いてきた時、やっと誰か解った。