きみが見た光
「なんだよっ」

振り返り、掴む裾を振り払った。

「話を聞いてほしいの」

彼女が真剣な顔をして俺の目を見る。

茶色い瞳…

それを囲うような大きな目

鼻筋はすっと通り

柔らかそうな唇

そして、木目の細かい白い肌……

(……!)

俺は視線を逸らし、顔を伏せた。

「ま、真白くん…?」

俺の顔は、不覚にも赤かったかもしれない。こんな些細なことで、気持ちが乱れるなんて…

しかしそんなことを悟られるわけにはいかない。

昔に抱いていた気持ちなんかを…



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