きみが見た光
教室の外には、写真のことを聞き付けた他のクラスの生徒がたくさん溢れていた。

そして、記者会見の如く、たくさんの生徒が噂の真相聞きたさに、俺を取り囲んだ。

「大人しい顔して、やるなー、お前」

「いつから付き合ってるんだよー?」

「先生と付き合ってるなんて、やらしー」

好き勝手言う生徒に揉まれ、クラスは大パニックになっていた。

俺は、なんでこんな写真を撮られたのかまったく理解できず、ただその波にのまれそうになりながらも、あの写真を見つめていた。

「静かにしないかっ!!」

そんな騒ぎの中に、一際大きくて雷のように響き渡る叫び声。

一瞬、シーンとなる教室。

その声の元をたどると、橘が教室の入口に立っていた。



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