きみが見た光
「君が近藤先生と知り合いだったのは解った。彼女との証言と一致するしな」

澤井は冷静に言った。

「どうやら、肉親に近い関係だったみたいだし…。気をつけろよ、ホントに…」

そう言って、澤井は俺の肩をポンポンと軽く叩いた。

「恋愛関係ではない、ということでよいんだな?」

教頭が確かめるように尋ねてくる。俺はだまってうなずいた。

「解った。もう教室に行きなさい」

教頭のその一言で、俺は解放された。



< 37 / 161 >

この作品をシェア

pagetop