きみが見た光
携帯を充電器に差し、俺は再びベッドの上に寝転んだ。
たった今、彩夏から聞いた話で、思わず頭の中で奈緒が橘の黄色いビートルの助手席に乗り込む光景を想像している自分に気付く。
送ってもらってるのか、橘に。
優しくていい人、ねぇ…
あんなやつに守ってもらわずに、警察に行けよ、警察
どかっと寝返りをうち、横を向いて目を閉じる。
兄貴は死んだ
俺がすべきことは…?
「真白ーっ、ごはんーっ!」
一階から叫ぶ母親の声で、考えを台なしにされた俺は思わず顔をしかめて舌打ちをする。
そして頭をボリボリと掻いた後、起き上がって部屋を出た。
たった今、彩夏から聞いた話で、思わず頭の中で奈緒が橘の黄色いビートルの助手席に乗り込む光景を想像している自分に気付く。
送ってもらってるのか、橘に。
優しくていい人、ねぇ…
あんなやつに守ってもらわずに、警察に行けよ、警察
どかっと寝返りをうち、横を向いて目を閉じる。
兄貴は死んだ
俺がすべきことは…?
「真白ーっ、ごはんーっ!」
一階から叫ぶ母親の声で、考えを台なしにされた俺は思わず顔をしかめて舌打ちをする。
そして頭をボリボリと掻いた後、起き上がって部屋を出た。