きみが見た光
守ってあげないといけない

それはただの同情か
昔の感情に左右されているだけなのか

兄貴が最後までしてあげられなかったことを、兄貴の代わりに俺がしなければ、という責任感…?

"真白、宜しく頼む"

そんな声が、風の音に混じって聞こえた気がした。

そう―
なんでもファンタジーにしてしまえばいい。奈緒が、死んだ兄貴に会った、と言うように、俺も兄貴の声を聞いたんだ。

今は、それでいい……




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