little
罪過
出来上がった虚像。
「あー、お腹空いた。」
只今六時間目前の休み時間にも関わらず私は既に空腹状態。
「まだお昼食べたばっかりじゃん。」
友達の立宮奏(タチミヤカナデ)は呆れたように言う。
「奏酷いー!」
当然な意見に私は正面に言い返すことも出来ず。
「あ、そうだ。放課後家庭部にお菓子貰いに行こうっと。」
頭の中は完全にお菓子のことで一杯だ。
「皆見た目に騙されてんだねー。中身知ったらファン減少だよ絶対。
って聞いてないし」
「なんか言った?」
奏は私を白眼視するように、
「この食いしん坊。」
と言うと、六時間目の授業の用意に取り掛かった。