俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
■第1章≫ 甘いキスのかおり

†放課後の風景

「セフレで良ければ付き合ってやるよ」

表情を変えずに尚哉(ナオヤ)はそう言った。

私はナゼか素直に「うん」と答えてしまった。

そして初めて心が張り裂けそうな切ない口付けを交わした。

だけど、それっきりだった。

それ以上の関係に発展する事も無く、私は彼を見詰めるだけ。

寂しいけれど、尚哉は私を見てくれない。

尚哉を思って自分の頬を濡らす日々…

むなしい日々の繰り返しだった。

「セフレ…か…」

私は机に頬づをついてぼんやりと考え込んだ。
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