俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「わぁ、凄いねぇ…」

私はすっかりおのぼりさん気分だった。

物珍しそうにあたりをきょろきょろと見廻す私の背後から尚哉が抱きついてくる。

「お風呂はいろっか…」

尚哉が耳元でそう囁いた。

「うん、一緒に入ろう」

そう、良く考えて見たら、私達、一緒にお風呂入った事が無かった。

祐二の部屋のお風呂が、二人で入るのはちょっと微妙な広さだったから、別々に入って居たのだ。

でも、ここのお風呂は十分広さが有る。何だかわくわくする気持ちを抑えて、私達は、脱衣所で服を脱いだ。

「ね、混浴の温泉とかにも行ってみたいね」

「ああ、いつか行こうな。温泉」

尚哉も楽しそうだった。
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