俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
そして、何時も通り、校門までの数分間のデート。

夢の時間は一瞬で終わり別れの時はやってくる。

「じゃあまた…」

「うん、明日ね」

私は尚哉の後姿を見送って、自分も帰宅しようと歩きだした時だった。

「待ちなさい…」

この声は昨日も聞いた声だった。

私は、恐る々後ろを振り向くと、そこには沙羅と数人の男子が立っていた。

「顔、貸してくれるよね…」

沙羅は冷たくそう言った。
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