俺様彼氏と清純彼女～夢のおくりもの～

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その日から、紗和の攻撃が始まった。

お弁当は基本中の基本、休み時間は必ず現れるし、ハンカチやら、ティッシュやら、筆記用具が足りないと言えば、何処からか調達して来て、喉が渇いたと言えば飲み物が出て来る。当然下校時間もしっかりと把握して居て何時まででも待っている。

全く、健気と言うのがぴったりの紗和の行動が、優香を追い詰めているのは明らかだった。周りの目も有るしね。

「優香…痩せたんじゃない？」

「…そ、そうかな」

「うん、なんか、何時ものきらきらが無いモノ…」

紗和は優香の生気を吸い取る妖怪なのかもしれない。

「こうなったら、一度、相手して見たらどうだ…」

「哉が、ちょっと投げやりにそう言ったが、優香は、もはやそれを冗談として受け止める余裕が無い。