俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
娘をキズ物にしたとか言って大騒ぎするに決まってるんだから。

「まぁ、悪いよりは、良いじゃ有りませんか、やる気が有るのは良い事でしょ」

お母さんが助け船を出してくれた。有りがたいのは女同士の連帯感と言う奴だろうか。

「なんだよ、女同士で何か知ってる事でも有るんじゃ無いのか?」

お父さん鋭い…

「何も有りませんよ、それより、このやる気を持続する様にお父さんからも言ってやって下さいな」

うう、やっぱり説教は食らうんだなぁと思ったので私は自分の部屋に退散する事にした。私は、筆記用具纏めてソファーから立ち上がろうとした時、お父さんがこう言った。

「桃子、もし、彼氏とか出来たんなら、必ずお父さんに紹介するんだぞ」

ぎく…

「え~…う、ん、必ず一番に紹介するからね」

私は乾いた笑顔を張り付けてリビングからこそこそと退散した。
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