俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
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放課後、例によって尚哉の部屋。都合の良い事に祐二さん迄居る。で、尚哉は少し不満そうな口調でこう言った。
「なぁ、桃子…」
「なに?」
「そんな、無理しなくても」
「だって、今無理しないで何時無理するのよ。気分はすっかり関ヶ原なんだから」
私はそう言って、教科書から目を放そうとしなかった。祐二さんの教え方はツボを抑えてて、学校のおじいちゃん先生なんかより、よっぽど分り易かった。
「桃子…」
尚哉はそう言って、私のスカートの中に手を入れて来る。
ぺしっ!
「お~い…」
ごめんね尚哉、後で必ず埋め合わせはするから、今は耐えて欲しいのよ。
必死の私を見詰める祐二さんの顔はちょっと困ったと言う表情だし、尚哉は不満そうだし、それに気がつかない私がそこに居た。