俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
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「経済学部…か…」

放課後、何時も通り、私は尚哉の部屋に寄って居た。そして、昼間渡された進路希望の用紙を見せて貰いながら、私は少し考え込んだ。

「桃子も、これから、もう少し頑張れば同じ大学に行けるんじゃないか?」

私はちょっと苦笑い。だって、尚哉が受けるのは、某有名国立大学の経済学部だ。いくら、最近の成績が良いからと言って、そう易々と入れる学校では無い事は、容易に想像できる。

「――わ、私は、身の丈に合った学校に行くわ。それに、将来に関する明確な計画って奴も、今は未だ無いし…」

「そっか…それは残念。一緒に頑張ればとも思ったんだけどな」

一緒に頑張る…かぁ。それは魅力的な御誘いだけど、リアルな処で躊躇するなぁ。

「うん、尚哉は自分の夢が有るんだから、しっかり頑張ってね。わたしはあとからついて行くから…」
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