俺様彼氏と清純彼女～夢のおくりもの～

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「桃子、ちょっとこっちに来なさい」

お父さんは会社から帰るなり、私に向かってそう言った。来なすったと言う感じだった。

「なに、お父さん」

キッチンテーブルの椅子に腰かけた、お父さんは、リビングに居た私を呼びつけると自分の正面の椅子を私にすすめた。

「――なんと、言って良いのか分からんが、こう、なんと言うかな」

「お母さんに聞いたんでしょう、尚哉の事」

お父さんは眉間にしわを寄せて、ちょっときつめの好調で私に向かってこう言った。

「正直な話、桃子が男の子と付き合う事は、良しとしよう、お前も年頃だし、年相応の付き合いは、人生に良い思い出も作ってくれるはずだ、しかしな…」

「私が、その彼と体の関係に有るって言う事はお母さんから聞いてるでしょ。でもね、私達は、浮ついたお付き合いじゃ無いの」

お父さんは両手を組んで、まっすぐ私を見詰めている。その表情は険しい。

「未だ、早いって思うんだがね、お父さんは」