俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
私は気の遠くなりそうな恐怖で全身が硬直した。

その時…

ばすん、と言う音と共に私の上にのしかかった男が股間を抑えて蹲った。

そして聞き覚えのある声が響く。

「何の冗談だ…」

現れたのは尚哉だった。

「なに、しやがるんだ」

私を押さえ込んでいた男子達が一斉に立ち上がって尚哉をぐるっと取り囲む。

「それはお前らの方だろ…」

「うるせぇな、怪我したくなけりゃうせな」

そう言った男子の一人が尚哉に向かって殴りかかる。

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