俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
◆◇◆◇◆◇

日曜日の朝…

あぁ…と言う来てしまった。この日が来ない事を、心から祈って居たのだが、そう言う時に限って時間と言う奴は意地悪で、あっという間に過ぎてしまう。

お父さんはスーツに着替えて臨戦態勢に入っていた。お母さんは、もう少しラフな格好の方が良いと、お父さんにアドバイスしたんだそうだけど、お父さんは聴き入れてくれなかったそうだ。

そして時間ばかりを気にする。

私には、遅く直ぐ去って欲しい時間も、お父さんには早く感じるらしく、しきりに時計を気にしていた。

約束の時間十分前、玄関のチャイムが鳴った。

いよいよ決戦で有る。覚悟を決めて開き直って。

私は自分にそう言い聞かせて、心を落ち着かせた。

「はぁい」と返事をして、お母さんが玄関に向かって消えて行った。

リビングには、私とお父さんの二人きり正直何だか息が詰まる。

「さぁ、こちらにどうぞ」

お母さんの声が聞こえる。

私と、お父さんの視線がリビング入口に釘付けとなった。
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