俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
ちなみに尚哉が学年2位だった。

「桃子も、雲の上の存在になっちゃったか。これからは、ため口利けないね」

優香がちょっと残念そうにそう言った。

優香は相変わらず真ん中の真ん中と言う成績に終わって、まぁこんなもんかと言う表情だった。

「頑張ったな、桃子」

「ううん、尚哉や祐二さんの教え方が上手かったんだよ。私は言う通りにしただけだもん」

素直な感想だった。そして、これで尚哉と一緒の大学に行けそうなめども立って来た。

そして私は、心の底から安堵した。

◆◇◆◇◆◇

その夜は、ささやかに祝勝会を開いたのだ。私の家で。尚哉は今日は私の家にお泊りの予定だ。

お父さんは男の子が一人増えたことで、家庭内の勢力図が少し変わるんじゃないかって、期待しているらしい。

成人したら、是非、お酒呑もうと、この前の顔合わせから一転嬉しそうだった。
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