俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
尚哉はちゃんと、お父さんの話について行く。

まるで、日曜日の夕方にやってる、国民的アニメの再現をみている様だった。

「尚哉君、めんどくさいから、うちに一緒に住んじゃえば良いじゃない」

お母さんが、とんでもない事を言い出す。

「え…ええ、まぁ、その…」

「ほら、お母さん、尚哉、困ってるじゃない」

「ほほほ、冗談よ、ちゃんと二人っきりにさせてあげるから、安心なさい」

お母さん…怖い…

◆◇◆◇◆◇

二人連れだって学校に向かうのは、ちょっと新鮮な感じがした。

なんか注目されてる感があって、なんだかくすぐったい。

「尚哉ちょっと…」

私は尚哉の制服のネクタイが曲がってるのに気が付いて、彼をちょっと止めて治してあげた。
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