俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「見せてあげたら…あなたの正体を…」

沙羅はそう言って不敵な表情で嗤う。

「――そうだな、見せておいた方が、後々良いかも知れないな…」

そう言って、尚哉は私達に向かって、踵を返して、いつもの帰って行く方向に逆戻りし始めた。

「どうした、ついて来ないのか?」

私には勇気が無かった。

尚哉の本当の姿を見る勇気が。

私を追い越して沙羅が尚哉に近づいて、腕を取る。

それを見た私の心に火が付いた。

私も尚哉の横につくと「見せて…」と、そう一言彼に告げた。

「後悔…するわよ…」
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