俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
じゃぁ、普通に就職しようとしたら、何処に行けば良いのだろう。

そうだ、尚哉が決めないと、私も決められないのだ。

私の成績が鰻登りなのは、尚哉と同じ大学に行くと言う壮大な野望が有ったのだ。

そうだ、その目標を見失っていた。

私の未来は尚哉次第なのだ。

よぉし、明日こそは尚哉の気持ちを確かめよう。

そして、彼と同じ大学へ行くのだ!

◆◇◆◇◆◇

「美大にしようと思う…」

「ほぉ…」

尚哉は、自分の席で頬杖を付き私を上目遣いに見ながら、明確な意思を持ってそう言った。

「経済学部じゃ…ないんだ」

「うん、色々考えたんだけどな。どうしても、捨てられなかった、自分の夢を」
< 235 / 259 >

この作品をシェア

pagetop