俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
尚哉が自分の夢を叶えるために美大に行くのは、反対では無い。

しかし、問題は私だ。

私に芸術心などは全く無い。

心の底から声を大にして言える。

情けないとは思うけど、ダメなのだ。

私の美術の成績は、後ろから数えた方が早い。

ちなみに運動神経も、無いのは関係無いか…

「やっぱりカメラマンに成るの?」

「うん、その為には、美術的な基本は押さえておかなきゃならないと思うんだ」

尚哉の目はきらきらしている。

女の子は、ちょっと躊躇する傾向が有るかな。

私は、尚哉が本気なら何も言わないし、干渉もしない。
< 236 / 259 >

この作品をシェア

pagetop