俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「実を言うとね、桃子…お父さんは桃子を育てる自信が無かった。お父さんは、十分に大人だったかって問われたら、ちょっと自信が無かったよ」

私はお父さんの顔を、じっと見てしまった。なんか行ってる事とやってる事が、違う様な気がする。

「お父さん、それって…」

「ああ、桃子には怒られてしまうね、でも、一生懸命だった事は分って欲しい。桃子は、お父さんにとって、自分の命より大事なものなんだ」

私はちょっと、ぐっと来てしまった。

「お父さん…」

「桃子が幸せならそれで良い。良く考えなさい。これは、桃子が決めなけりゃイケない事だからね」

そうだ、私が決めなければいけないのだ。

そして、私は決めた。

尚哉と共に関西の大学に行くんだ。

尚哉と同じ道を行こう。

私はお父さんの顔を見て、にっこりと微笑んだ。
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