俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「あら、お友達?」

カウンターの中から和服姿の男性が物珍しそうに私の顔を見詰めている。

「ほら、入って…」

私は沙羅に背中を押されて店の中に足を踏み入れた。

「彼女は桃子、俺の彼女だ。こちらはナナコママ」

「こんにちは、宜しくね」

ナナコはにっこりと微笑んで私に向かってそう言った。

「こ、こんにちは…」

事情が飲み込めない私の表情を嗤う様に沙羅が私にこう言った。
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