俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
■第5章≫エピローグ
†ウエディングベル
◆◇◆◇◆◇
「ほら、泣かないの桃子…」
お母さんがそう言って私の涙をハンカチで拭う。その横には、極限まで緊張したお父さんの姿が有った。
そしてウエディングベルが、避暑地の教会に響き私達の結婚式は始まった。
私はウエディングドレスを身に纏い、お父さんに手を引かれて祭壇に向かってバージンロードをゆっくりと進む。
その先に待つのは尚哉の姿、私はお父さんの手から、尚哉の手に引き継がれたのだ。
私達は、なんとか同じ大学に進学して、一心不乱に勉強した。
いや、勉強と言うよりは、やはり噂通り、修業と言う感じの方が大きかった。
ちょっとぶつかったりもしたけど、私の片割れは尚哉しかいない。
それは、自信を持って言える事だった。