俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
†やさしいまどろみ
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どうやって家まで戻ってきたのか、良く覚えていない。
尚哉の秘密は、衝撃的で、私の心にざっくりと突き刺さった。
確かに沙羅の言うとおり、私には尚哉の恋人が務まらないのかもしれない。
そう思うと涙が出て来た。
ベッドに寝転がって尚哉の事を考えると、胸が苦しくなる。
彼の唇は甘くて暖かかった。
それは事実だし、それで心から安心する事も出来た。
たとえ、イケない事をしていたとしても尚哉は尚哉だ。
私が好きになった人だ。
もう一度、彼の唇が欲しかった。
柔らかく暖かな唇が。