俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~

†意外な恋のライバル

「そうよ、嫌い?」

ナナコママはそう言って煙草に火をつけて美味しそうに紫の煙を吐き出した。

「――嫌いと言うか、良く分かりません」

「そうね、まだ、お譲ちゃんには早いかしら」

ナナコママのちょっと悪戯っぽい口調。

「私は…もう大人です…」

「そう、大人なんだ」

ナナコママの意味深な表情に私はまた、しまったと思った。

「――まぁ、若いうちは、色々経験してみるのが良いわ。良い事も悪い事も」
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