俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
校庭に伸びる影が長くなって、本化的な夕暮れを思わせた。

尚哉は「じゃあな」と言ったっきり、私とは反対の方向に歩いて行った。

既に薄暗い繁華街の方向に向かって。

彼の夜の顔は分らない。

噂は色々有った。ホストのバイトをしてるとか、ヤンキー達とつるんでるとか。

いずれにしても高校生には不釣り合いな噂ばかりが飛び交っている。

そして、真実は尚哉しか知らない。
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