俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「出掛ける…何処に?」

「分からん…相手に会ってみないと…」

「相手って…誰?」

「桃子は知らなくて良い」

「祐二…って言う人?」

尚哉の表情が少し険しくなった。何故、知って居ると言う表情だった。

「ナナコママに紹介してもらった事が有るの。尚哉のスポンサーなんでしょ?」

尚哉は何も言わなかった。

「知ってたのか、俺にスポンサーが居るって事…」

尚哉はそう言って私に向かってゆっくりと振り向いた。私は尚哉の瞳を見ながら大きく頷いて見せた。
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