俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~

†トライアングル

「だったら、生意気な事は考えないの。もう少し大人になるのを待ちなさい。それが待てないのならつきあう事なんてやめちゃった方が良い」

◆◇◆◇◆◇

ナナコママの言葉に、私は全く反論出来なかった。

経済的に自立できていない自分は、尚哉を支える事は出来ないのだ。

心で繋がってるとは言っても、それで生活は出来ない。

尚哉にとって祐二は必要不可欠な人物であるが、私は居なくても支障は無い存在なのだ。

私は学校の教室で、尚哉をぼんやり眺めながら、その事ばかりを考えていた。

◆◇◆◇◆◇

私達は、いつもの様に二人連れ立って学校の校門に向かって歩いていた。

< 58 / 259 >

この作品をシェア

pagetop