俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
そして、そっとリビングに顔を出すが、そこには誰も居なかった。

次にキッチンに向かおうと後ろを振り向いた瞬間…

「何してるのかな?」

一瞬心臓が凍った。

そこに居たのはマリメッコエプロン姿の祐二だった。

「駄目じゃないか。男の一人暮らしの部屋に女の子が一人で入り込むなんて」

祐二は微笑んでは居るが、言葉の端々には若干の棘がある。

自分ひとりの特権を侵害されたのが気に食わないとでも言うのであろうか。

「あの、ゆ、夕食でもと思って…」

私は買い出しした材料を祐二にちらっと見せた。
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