俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
私は、この人が苦手だ。と、言うか、かないそうに無い。私は、この人の尺度からすれば、オムツをはいた赤ん坊に近いのかもしれない。

「じゃ…じゃあ、やる事無さそうなんで…帰ります…」

私はそう言って祐二に背中を向けた。

「おや、でも、折角来たんだし、料理の材料も有るのなら、作って行ったらどうだい。少ないお小遣いで買ったんだろ、無駄にする事は無い」

――コンビニ物は捨てたくせに…

「分かりました、じゃぁ…」

私は、出来るだけ祐二と眼を合わせない様にして、キッチンに向かった。

そして、買い込んだ材料をキッチンに広げて調理を始めた。
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