俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
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その日は結局、祐二のペースで事が進み、最後は尚哉が帰るのは夜遅くだと言う事で、部屋から追い出されてしまった。
何だか、鍵は貰ったけれどこれでは、口煩い小姑の居る家に、お嫁に行ったのと同じではないか。何だか知らないが、癪に障る。しかし、人生経験の差を埋めるのはいかんともしがたかった。
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私はめげずに、尚哉の部屋に通い続けた。
祐二は居たりいなかったりで、正直居ないでくれると、ホッとする。自分の居場所が有ったみたいで安心できるのだ。
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土日は尚哉の部屋に入り浸る事が多くなった。私たちは、その度に愛し合って、互いのぬくもりを確かめ合った。
彼を受け入れる事が、日常になりつつ有った。
「ねぇ、尚哉、この、香り、何?」