俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~

†幻想のかなた…

少しピントが甘いが、それは間違いなく私だと分かる写真だった。

しかも後姿では有るが裸の私だった。

おそらく、これは尚哉の部屋、向かいのビルから望遠レンズか何かで撮影したのだと思われた。

「どうした、桃子…」

尚哉の声で私は瞬間的にそれを後ろに隠す。

私は必死でそれを隠したが、尚哉はその写真を取り上げると、彼の顔色も変った様に思えた。

「誰だ…」

尚哉が皆にそう尋ねたが、誰も何も言わなかった。

「誰がやったか聞いてるんだ…」

尚哉は怒りで体が震えている。

「やめて信哉。このクラスの人とは限らないわ」
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