俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「心当たり有りそうだね」

「う、ううん、でも、そんな事…」

「犯人は意外な人物な物だよ。それから、気を付けることだ。恨みや嫉みは増加する物だからね」

「は、はい…」

そして、私は一人尚哉の部屋から自宅に帰ろうとマンションの外に出た瞬間だった。

「沙羅…さん…」

夕日はとっくに落ちて、暗闇の世界。

街灯も少ない住宅街に人影は無い。

「あなたが悪いんだからね…あなたが尚哉をとらなければ…」

沙羅の手に光る物が見えた。

「い、いや…」

体が恐怖で硬直して自由が効かない。

それを感づいたのか彼女はつかつかと私に近寄って来て…
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