俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
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気が付いたのは病院のベッドの上だった。
「桃子…」
「――おかあさん」
「ああ、良かった…本当に…」
おかあさんの眼から涙が溢れる。
私は、何がどうなったのか、良く把握できず、ぼんやりする視界で廻りを見回した。
おかあさんと、おとうさん、それに祐二さんと尚哉も居る。
そして、見た事の無い男の人が一人…
その男の人が私に話しかけて来た。
「分かりますか、お嬢さん。私は少年課の刑事です」
「…刑事…さん?」