俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~

◆◇◆◇◆◇

病院を無事に退院して、生活も元通りになりつつある。

沙羅は保護観察処分と言う事になり、学校は退学した。

彼女の様な生徒を専門に受け入れている学校が有るんだそうで、そちらに通う事になるそうだ。

尚哉との関係は、相変わらず続いていた。

日曜日は一日尚哉と一緒に戯れる。

「ねぇ、尚哉、この香り…」

尚哉の部屋は、相変わらず甘い香りがする。

祐二さんが持ってくるアロマキャンドルの香り。

扇情的な香りは、私たちの気分を盛り上げてくれるけど、ちょっと甘ったるすぎて、私には長時間耐えられなかった。

「祐二の作戦かも知れないよ」

「え?」

「僕達の仲を嫉んで、一緒に居るいかんを短くする為の…」

「まさか」
< 85 / 259 >

この作品をシェア

pagetop