俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
祐二はそう言って懐から名刺を取り出すと私に一枚渡してよこした。

「会社の社長さん…だったんですか…」

「小さな証券会社だけどね」

何だか、祐二の将来は約束されているらしい。

私はこれから受験勉強とか色々忙しくなるのに、何だか彼が羨ましかった。

「そうだ、君にお願いが有るんだ」

祐二さんが妙に改まって私に向き直る。

「わ、私にですか…」

「君になら出来ると思うんだ。尚哉は高校卒業したら、就職しようと考えて入るみたいなんだが」

その話は以前聞いた事が有る、なるべく早く自立したいって…

「大学に行く様に説得してほしい、出来れば経済学部が良いのだが」
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