俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
「いろんな事…ですか…」

「そうよ、もし何にもする事無いんだったら、この店にいらっしゃい、桃子なら歓迎するわよ、女の子だけど」

そうだった。この『芙蓉』はゲイバーだった。

そこに女の子の私が居るのは、有る意味迷惑なんではないかと思ってしまう。

開店前とは言え未成年だし…って言うか尚哉だって未成年か。ひょっとしてイケないんじゃないかしら、ここで尚哉が働いている事自体が…

「あの、尚哉は未成年ですよね…」

「ああ、そうね、国が定めた年齢では未成年かもしれないけど、世間年齢は十分大人だと思う。だから店においてるの」

「世間年齢?」

「まぁ、経験値って言えば分かりやすいかしらね。もっともばれたら捕まるけど」

ナナコママはそう言って笑っているが、何処で足が付くか分かんないわよ…
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