俺様彼氏と清純彼女~夢のおくりもの~
■第3章≫ 愛の結晶
†兆しの日
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「1250円になります」
コンビニの店員さんは、そう言って袋を渡してくれた。その袋の中には茶色の紙袋も有る。
それの中身は「コンドーム」。私達がする時は、一応避妊している。高校を卒業したら分からないけど、今は妊娠する訳には行かないし…
でも、私と尚哉の子供って、どんな顔なんだろう。男の子が良いな。うんと元気で腕白な暴れん坊に育てるんだ。
そんな事を想像しながら私は尚哉のマンションの門を潜る。
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尚哉の部屋は最近、特に甘ったるい香りがする。
祐二さんがアロマキャンドルを頻繁に焚くらしく香りが籠ってしまって逆に辛い。私は、リビングに上がり込むと、窓を開いて空気の入れ替えをした。