禁断恋語
「やーすまんなー。ついついボールがあると蹴りたくなるんがサッカー小僧の象徴ちゅーか、癖っちゅーか…」
「ふん。何寝ぼけたこと言うてんねん。女子とイチャコラしとっただけやろ?」
「おっ、なーんや。花梨、俺の勇姿見とってくれてたんかー?」
そゆこと言ってるわけやないっ!!
つか、あんたの勇姿は一分くらいしか見とらんわ!!
「あ、ああの!は、始めまして花月くんっ。私、同じクラスの小林 梓って言いますっ」
「おー知っとるでー。なんやべっぴんさんがおると思うたもんなー。よろしくあずにゃん」
「あ、あずにゃん…?」
コイツは…!
ほんまどーしよーもないやっちゃな!
「ほら!いい加減待ちくたびれたわ!早う帰るで!!ほなまた明日な、梓」
「痛で…っ!ちょお花梨、耳引っ張るなて!何怒っとんの?」
「うっさいっ!!」
「……え、えっと、じゃあまた明日ね。花梨ちゃん、花月くん…」