豪華絢爛

5◆リトル・ユダ




週末ということもあり、繁華街は賑やかな世界となっていた


若者やサラリーマン・ホストにキャバ嬢....

ネオンの光に包まれたこの世界は酷く輝いていた






はァ...
本当怠いわ。


リトル・ユダはどこにあるんだよ...


てかクラブとか俺初めてなんだけど!!


凛にどんなとこなんか聞いておけばよかった....






龍姫はガクンッと肩を落とし店を探した



「おい、蓮さんが暴れてるらしいぜ!!!」


「どっかのバカが蓮さんの餌食になったんだな...
お前近寄ったら巻き添い食うぞ!!」



チャラチャラした不良達の話しが龍姫の耳に入ってきた



何処かの不良の喧嘩か...?

まァこの繁華街じゃ日常茶飯事のことだから驚かないけどさ...




そんなことを思いつつ歩いていると


生臭い鉄の臭いが鼻をかすめた



目の前を見ると道路が赤い絨毯のように染まっていた

なんだこれ?




そこには何十人者カラフル頭な男達が血をだし倒れていた...


足や手は不自然に曲がり、顔は見るに無惨な姿となっていた

バキッ!ドカッ!!


「ぐぇッ!!!!」


「アハハッ!!!もっと綺麗に泣きな!!」


骨が折れる音と男の呻き声と共にその光景に似つかわしい笑い声が響いた


笑い声をあげた少年は

辺り一面に流れでている血のように赤い髪で赤い瞳...


子供が面白い玩具を手にしたかのように意識のない男を殴り続けていた







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