豪華絢爛
「痛ッ...
久しぶりに叩かれたし。」
少年は罰が悪そうに笑っていた
すると救急車のサイレンの音が聞こえてきた
「悪い、通らせてや!!」
人混みの中から龍姫の聞いたことのある声が聞こえた....
なんか嫌な予感がする。
樹「蓮が暴れとるって耳に入ったから来たけど、なんでお前正気に戻っとるんや?
あれ、可愛い美人さんがおるやん♪」
人混みの中から龍姫と約束したあの樹という男が現れた
げっ!!!
あいつじゃん...
龍姫はばれないように下を向いた
蓮「樹、狂犬はこの人のおかげでおさまったよ。」
先程のあの狂喜に包まれていた少年は嘘のように
天使のような純粋な少年に変わっていた
暴走した蓮の正気をこの女が取り戻したとは...
俺かあいつしか出来んことを簡単に...
その顔拝見させて貰おか!!!
ぐいッと龍姫を振り向かせた
龍「久しぶり...
ちゃんと約束通り来たんだけど...」
樹「驚いた、龍姫ちゃんやったんや!!」
しかも今回のコーデは可愛い系やし♪
まさか本当に来るとは思わんかった...
蓮「樹の女だったんだ〜
」
龍「いや違うから!!」
てか蓮って言う少年。
さっきまで好戦的だったのに...
今はめっちゃ大人しいんだけど!!
なんか変な奴に逢ってばっかだし...
樹「龍姫ちゃん照れちゃって♪
まァここじゃゆっくりできんから行こうか。
お姫様、案内致しましょう♪」
絶対こいつバカだろう!!!
まァ場所わかんないし...
ここは言う通りにしとくか。
龍姫の手をそっと掴むと執事のように丁寧に誘導した