豪華絢爛



ビルの中へと入ると、案内板にはいろんな店舗の名がかかれていた


だがそこにばリトル・ユダ″の名はなかった


えッ、ないじゃん。



疑問に思いつつ樹と蓮に促されるまま階段を降りると


淡いブルーのライトに包まれた細い廊下へと足を踏み入れた


すると扉が見え、その手前には受付カウンターがあり店員が立っていた


白いシャツと黒のベストを羽織り、樹と蓮の存在に気づいたのか深々と頭を下げた


「いらっしゃいませ、今日は早いお起こしですね。」

樹「あァ今日はお姫様が来てくれたしな♪」


樹の隣にいた龍姫へと目を向けると

「とても美人な方ですね///」

男は頬を染めた


樹「惚れたな...でも姫は渡さんし!!」



痛ッ!!
樹、力いれすぎんだよ!!怒



強引に引っ張ると扉を開け中へと入って行った

するとカラフルなライトに照らされ、広いフロアーにはたくさんの若い男女が踊ったり酒を飲んでいた...



うっさい!!!
音楽ガンガンにかけてるから耳おかしくなりそうだし...



「樹さん!おはようございます!!」

「蓮さん!おはようございます!!」


人々の中を通る度に二人へと挨拶を交わす男達....

挨拶する男達に樹は軽く手をあげるが、蓮は無視して階段をあがって行った



すると龍姫を押しのけ、十人程のケバい女達が樹へと抱き着いた


龍「うわッ!!?」

ヒールだったためそんなに力強くなかったがふらついてしまった...



「樹さん、待ってたんですよ♪
今日は誰からやってくれるんですか?」


甘い声で猫のような声で鳴いた


てかお前達...
人を突き飛ばしといて、謝罪せんかい!!!!

てか女と約束してたのかよ...

こいつは遊び人決定!!!


樹「今日はちょっと予定が」

龍「俺は気にしないでいいぞ。
ゆっくり楽しんできな♪
じゃァ、さよなら〜♪」

樹「龍姫ちゃん!!!
ちょっと待って!!!」


女達に埋もれた樹は動けず、龍姫は爽やかに手を振るとバーカウンターへと避難した





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