豪華絢爛
渋谷へと来ていた龍姫
辺りはもう暗くなり、ネオンの光が所々輝き始めていた
犯罪が多いこの街ではパトカーのサイレンが四六時中うるさく響き渡っていた....
龍姫の左手は竹刀袋を右手
右手にはバイトの求人雑誌を握りしめて歩いていた
あんまいいバイトないじゃん...
もっと高額なバイトないかな〜
こんな給料じゃ生活できないし...
龍「はァ...」
ため息をつくと目の前にあったゴミ箱へと雑誌を投げいれた
そんなとき、雑音の中で微かに女の叫び声が耳に入った
「やだッ!!いッ..嫌ー!!!」
「観念しろよ、今から気持ちいいことしようぜ〜♪」
路地裏で男達が一人の女を捕まえていた
龍「なァ、何してんの?」
「ん?今からこの女を食べるんだよ〜」
ドカッ!!!!
男が振り向く同時に顔面へと蹴りをいれた龍姫
龍「その子は食べ物じゃねぇだろう?」
「てめぇ!!女のくせに!!」
もう一人の男がポケットからナイフを取り出し龍姫目掛けて振り下ろした
バシッ!!
素早くナイフを払い落とすと男の腹へと2、3発殴った
龍「女だからってなめんな」
龍姫の足元には先程の男達が倒れていた
襲われていた女の方を見るといつの間にか逃げていて姿がなかった
逃げちゃったか。
まァ助かったんだったらいいや。
本当、東京って街はつくづく嫌気がさす...
弱い女は簡単にバカな男達の餌食になる
それが当たり前になってる街
本当、東京って街はつくづく嫌気がさす...
弱い女は簡単にバカな男達の餌食になる
それが当たり前になってる街
龍「胸糞悪い...」
路地裏からでると辺りは緊迫した雰囲気となっていた
何台もの高級車が道の側に止まり、厳つい男達がぞろぞろと集まっていたのだ
あれは見るからにヤクザか...
今日は何あるのか?
光景を見てテンションが上がった龍姫はルンルン気分で走り出した