豪華絢爛
凛「龍姫!
あんたその隈どしたの!?」
次の日、学校へと登校し教室へと入った凛はあまりの龍姫の顔色の悪さに驚いていた
龍「凛、おはよ。
昨日寝れなくてさ...
それで隈できちゃったみたいで。」
ため息を吐きながら窓の外で降り続いている雨を眺めた
龍姫の視線の先を見ると
凛は寝不足の原因がわかったようだ。
そっかあれが原因か...
ガラッ!!
恭ヤンが教室へと入って来たのかと思ったが
なんと零が入って来たのだ
中等部の生徒の乱入にクラスメート達はざわざわと騒ぎ立てていた
零「ほら龍姉、行くぞ。」
零は無理矢理龍姫の手を取り教室を出て行こうとした
獅「待ちなさい、勝手に」
凛「今回は弟ちゃんに任せるべきだよ。」
獅輝を腕を掴んで無理矢理その場に押し止めた
渋々諦め席へとついた獅輝
獅「では教えて下さい。
いつもの龍姫ではない理由を!!」
一瞬目を閉じるといつものチャラけた凛とは違い
真剣な表情で獅輝を見つめた
凛「龍姫は雨が苦手なんだよ。
とくに6月の雨は
両親の死を思い出してしまう。」
獅「両親の死ですか...」
そういや事故で死んだのは6月ごろだったような
凛「そん時ちょうど今日みたいに雨が降ってる日でさ。
私が龍姫だったら狂ってるね...
龍姫のお父さんは奇跡的に一命を取り留めたけど、お母さんの遺体は原形を留めてないほど悲惨な状態だった。
それをあの子はその目で見た...
思い出しちゃって寝れないのよ。
前は双子ちゃん達が側にいて一緒にいたから大丈夫だったけど。
今は無理でしょ?」
獅「だからだったんですね...」
昨日から龍姫がおかしかった理由がやっとわかりました
凛「だから今は弟ちゃんに任せておけば大丈夫♪」