*フレンズ*




後ろから誰かの足音が聞こえた。



「…アタシねお姉ちゃんの手紙読んだんだ」

『……………』

「アタシ…忘れてたよ大事な事…」



いつから忘れてたかは、わからない。


でもずっとあのままだったら、気づいてなかった。


また…彩に気づかされたよ。



「待ってたよ……彩」

「……っ!」



広い緑の高原で座り込むアタシ。


その後ろにはこの場所には似合わない……彩の姿。


やっと会えたね。





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