*フレンズ*
あるけどない家 彩
恋と離れてから私は家へ向かっていた。
本当は帰りたくなんかない。
家に帰ってもどうせ父親が女を連れてきてヤッてるから、私は追い出される。
毎日のお決まりみたいな感じ。
シバシバ考えていると、家についた。
カギを開けて入ると、父親の靴はなかった。
きっとナンパにでも行ってるんだろ。
夜になると帰ってくる。
女を連れて……。
また追い出されるはずだ。
「とりあえず、風呂にでも入るか」
制服を脱ぎ捨て風呂場へ移動した